パーキンソン病とは?
みなさん、「パーキンソン病」をご存知でしょうか?
聞いたことはあっても、どんな病気かをご存知の方はそう多くはないのでしょうか?
今回からパーキンソン病についてご紹介いたします。
パーキンソン病とは
まず、パーキンソン病とは、ゆっくりと進行する神経変性疾患のことです。
ドーパミンが減少することで起こると考えられていますが、詳しい原因は今でも不明です。
主に40歳から50歳以降に発症し、日本ではおよそ1000人に1人、10万人以上の患者さんがいると推定されています。
高齢化が進行している日本では、患者数はこれから増えていくと考えられています。
パーキンソン病の症状
パーキンソン病で現れる症状としては、手足のふるえやこわばり、動作が緩慢になるなどが特徴的です。
顔の表情の乏しさや小声など、動きが小さくなったり遅くなったりすることが当てはまります。
運動症状以外の症状としては便秘や頻尿、不眠や認知期の障害などの症状が現れます。
パーキンソン病の患者の約半数にうつ症状の傾向があるともいわれています。
パーキンソン病が進行していくと自分一人では日常生活を送れないようになります。ひどい場合は寝たきりの生活になります。
パーキンソン病の進行は個人差が極めて大きいです。ですので、早期に治療を受ける必要があります。
パーキンソン病かも?!何科に行くべき?
ここで疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
パーキンソン病が疑われる人は何科に受診すればよいのか?
これは、内科医、中でも神経内科医にかかることをお勧めします。
パーキンソン病で見られる症状は他の病気でも認められることもあります。
そのため、血液検査、X線検査、CT検査、MRI検査などの検査を行います。
パーキンソン病にかかっている場合、これらの検査には「異常が見られない」のです。
ここで脳腫瘍や脳出血などの他の病気と区別されます。
ただいずれにせよ、放置しておくと取り返しのつかなくなる病気ばかりですので、疑いのある方は病院へ足を運びましょう。
いかがでしたでしょうか?
患者数が増加している、パーキンソン病。
運動症状だけでなく精神症状も引き起こす恐ろしい病気です。
大切なのは、早期の発見と治療です。
・手足が震える
・動作が遅くなった
・声が出にくくなった、小声になった
という方はいらっしゃいませんか?
これらに当てはまる場合、パーキンソン病の疑いがあります。
みなさんの周りでパーキンソン病の疑いがある方がいれば、医師に受診してもらいましょう。
次回はパーキンソン病の治療法についてご紹介します。